ハーレー 中古
旧車のトラブル実例集 Part1
よく「旧車に乗りたいけれど、メカに弱いから(汗)」
「維持費ってどのくらい掛かるの!?」
「トラブル起こしたら大変で不安↓」
というお声をお聞きします。
では、実際にショベルやEVO、ましてPANなどでは、どのようなトラブルが起こり、
修理費にどれくらいの費用が掛かってしまうか?を判りやすく列記してみたいと思います。
でも、鼓動館でフルコースの整備をしたショベルは、機械ものなので絶対とは言い切れませんが、
あまりトラブルは起こしません。
しかし、あえて起こしやすいトラブルとそれに伴う費用を列記いたします。
SHOVEL バッテリー、セル編
1.一番多いトラブルはバッテリー上がり。
これは最新のHarley-Davidsonでも同じなのだが、ショベルの場合はメンテナンスフリーのバッテリーがこのサイズがなく、旧式のバッテリーを使っているので、多少放電するのが早いと思われる。
対策
バッテリー充電器の購入をお薦めします。
このバッテリー自身の寿命は2、3年程です。
これがショベル用純正旧式オープンバッテリーです。
これが現行モデルでも使われているメンテナンスフリーの密閉式バッテリー
費用
充電器 ワンタッチ12V充電器(バッテリー付けたままでOK) 北川商会 価格8800円
新品純正バッテリー本体価格
FLH用24000円 FX用 22000円
2.エンジンが掛からない。
原因
プラグの不良。
これは定期的に要交換です。
1本500円〜
常に予備は積んでおいてください。
旧車はキャブのセッティングが基本、濃いため、始動時なんかに、カブってしまう可能性があります。
☆セルが回らない☆
これが一番多いトラブルです。
原因は様々考えられますが、主な原因として下記が考えられます。
原因No'1
・バッテリー上がり
上記参照
この場合、レギュレター(充電不良)も考えられます。
レギュレター交換 純正入手不可 社外品 価格7000円位
原因No'2
・ソレノイドの不良
純正入手可能です。価格10700円
(純正が手に入るので社外品より絶対に純正の方が精度が良いです。)
原因No'3
・リレーの不良
価格4000円
稀にこれが原因の場合有り。

・セルモーターの不良(鼓動館での車両は極めて稀で今まで殆どありません。)
原因No'4
・ポイント、コンデンサーの不良
これもたまにあるトラブルです。
予備のポイントとコンデンサーは積んでおきましょう!
ポイント純正 価格4110円
コンデンサー純正 価格2310円
上記で列記した以外にも考えられますが、大抵これらが原因です。
で、想像より価格は安いでしょ?
今まで鼓動館でお売りした車両で、修理費に10万円以上掛かった車両は滅多にありません。
極稀にトラぶっているにも関わらす、そのまま乗ってしまって悪化したケースはあります。
例えばオイルが切れていて、そのまま走った例やブレーキが引きずっているのに、そのまま
走ってしまい焼きついた例などです。
この旧車のトラブル実例集は思ったより結構時間が掛かってしまいます。
ええ加減な価格も言えないので、イチイチ調べると時間が更に掛かってしまいます。
このお話は別けて、今後じっくりと説明いたします。
でも、こんな話、面白いですか!?
今日はここまで!
次回、乞うご期待♪
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旧車のトラブル実例集 Part2
昨日に続いてショベルのトラブル実例集です。
でも、マジであと何処が壊れやすいんだろうと思ってしまいます。
実際によくトラブルを起こす箇所はそれはそれなりに整備してから納車しますので、
列記するのはなあ!っと、ちょっと困ってしまいます。
では、鼓動館で整備していない場合、起こりやすいトラブルをご紹介します。
1.二次エアーの吸い込み
これはショベルにはよくあるトラブル?で定期的に要交換です。
キャブレターとマニホールドとエンジンのヘッドを繋いでいるパッキンが経年劣化で、
硬化してしまい、ヘッドとマニホールドから空気が入り込んでしまう症状を言います。
症状
走っているとエアクリから「クシュンクシュン」とくしゃみをする。
アイドリングが安定しない。
三拍子が出ない。
吹き上がったエンジンがなかなかアイドリングの回転数まで落ちない。等があります。
これは現行のHarley-Davidsonでも、EVOでも起こってしまう症状ですが、
これは形状の改善でEVOからは格段に交換時期が延びました。
ショベルの場合の費用はパッキン交換、工賃込みで8500円です。
車検の時に交換すれば、通常問題ありません。
2.ブレーキの引きずり、最悪の場合はロック!
これは鼓動館の車両では、非常に起こりにくい現象ですが、整備されていない場合、
「えらいこっちゃ!」的なトラブルになり、国道ド真ん中でロックしてしまった例もあります。
この場合、押しても引いても重いHarley-Davidsonはビクともしません。
大変な事態になってしまいます。
原因
ブレーキオイルの劣化。
ブレーキピストン自身のかじり。
ピストンパッキンの劣化。
ピストン周りの汚れ。など
鼓動館では、その原因になる各部を綺麗に清掃してから劣化したゴムのパッキンを交換しております。
3.振動によるボルトの緩み、マフラーステーの折れ
これは鼓動感のあるEVOまでの車両の宿命かな?
ボルトの緩みは日常点検で防げますが、そんなにボロボロと常にボルトが緩んでしまう訳でもなく、
たまに起こるトラブルです。
面白さにも連動している振動が、FLHの場合、たまにマフラーのステーが折れてしまいます。
いつも同じ箇所が折れてしまうでの、ここに振動が異常に来るものと思われます。
これは仕方がない現象です。
鼓動館では、溶接で修理いたしております。
費用5250円
偶然に1960Duo-Gldeが振動が原因で、なんとフロントのエキパイを高速を落として来られました。
フットボードのボルトが外れて、エキパイが外れてしまい、高速道路にエキパイだけ落として来られました。
このトラブルは鼓動館でも初めてのケースでした。
オーナーの菅沼さんも「うるさいなあ!と思って覗いて見ると、エキパイから綺麗な炎が出てるんですよ!」
って笑っておられました。
これは本当に稀なケースなので参考になりません。あくまでもネタです。
3.キャブからのガソリン漏れ
これはたまにあるケースです。これはキャブのオーバーホールでヒューエルバルブの交換してください。
4.チェーン切れや外れ。クラッチワイヤー切れ
チェーン切れや外れは、これはオーナーさんの自己責任な部分が多いです。
通常、チェーンは伸びますので、定期的に整備しましょう!
よく銀行員さんや新聞配達用のHONDAスパーカブが「ガチャガチャ」チェーン伸びっぱなしで走っていますが、あの状態で走るとチェーンが外れます。また張りすぎるとチェーンが切れてしまいます。
自信のない方はショップへ!
クラッチワイヤーもこれは、現行車でも同じなんですが、いつかは切れます。
予備を積んでおけば良いですが、滅多に起こらないので、タイコを積んで応急処置を行うくらいです。
これも車検時にキッチリとワイヤーの確認とグリスアップしておけば、かなり防げます。
5.各ライト球の切れ
これは仕方がないです。いつかは電球の玉は切れてしまいます。
6.オイル漏れ
基本旧車の少量のオイル漏れはあります。これは各パーツの精度の問題で
1960年代に設計されたショベル
ですので、多少のオイル漏れは気になさらない方が精神的にも良いですよ。
しかし、大量のオイル漏れは絶対に要修理です。
あかん!もうありません。
段々とトラブルのネタが尽きてきました。ちょっと自分でも無理があるネタになってきたので、
この位にしておきます。
このブログネタは盛り上がると勝手に思い込んでいたのですが、書き始めると案外ありません。
かなり無理して列記しました。
で、結論、整備していない個人売買で購入した車両は論外ですが、
キッチリと整備したショベルは本当に普通に走ってくれますよ♪
じゃないとあれだけ大きな国のアメリカ大陸を横断する為のHarley-Davidson。
もし整備しても壊れるバイクを作っていたのなら、設計そのものが悪いと言う事になり、
Harley-Davidson社が100年以上も存続している訳がありません。
こんなんで参考になりましたか?
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旧車のトラブル実例集 Part3
コメントありがとうございます。
早速、ご要望にお答えして、ちゃんとパーツと名前が一致するように画像をアップして更新しておきますので、Part1.2
を見直してください。
いつもブログを書いていて、みんなこんなネタ面白いんかいな?と不安に思っております。
でも、こうやってコメントを頂くと、俄然、頑張ってしまいます。
コメントがないと、本当にいつものれんに腕押し状態なんですよ。
ただアクセス数だけが頼りの部分があり、どうしてもFacebookに気持ちが流れてしまいます。
Facebookの「いいね!」だけで嬉しくって、こんなめんどくさがり屋の私でも頑張ってしまうもんです。
でも、今日も藤井寺から「鼓動館ブログの大ファンで、もう初めから2度も読み直して、やっと鼓動館へ初めて来ました。
絶対にショベル買います!」って来られました。
本当に有り難い話です。
藤井寺で思い出しましたが、2000年に友人のイラン人とタイへボランティアへ行ったときに飲んで話たときのネタです。
私「イラン人はイスラム教なんやろ?ええよなあ一夫多妻制なんやろ?俺もイスラム教に入ろうかな?」
って言うと
イラン人「確かにイスラム教では一夫多妻制やけど、藤岡さんの言っているいやらしい意味では決してないんですよ!
イランでは昔から現在まで様々な戦争を繰り返していて、戦友がもし死んでしまったら、戦友の家族も面倒を見るという主旨なんです。そこから一夫多妻制が生まれたんですよ。」
って教わり、私は具の根が出ませんでした。
その彼は今話題のダルビッシュの親父さんで、英語の先生やペルシャ絨毯を売っていました。
藤井寺JCのメンバーでした。でもこの話は今でも忘れられません。
平和ボケしている日本人には想像出来ないシリアスな話でした。
さて、旧車のトラブル実例集 Part3になりますが、あまりネタがありません。
でも、私が10年以上前から愛読しているショベル乗りには必須の本を紹介します。
この本です。個人的にショベルを乗っているときから愛読しており、これでどれだけ整備されていない1976FLHのトラブルを自分で直した事か?
本当にアホな私でも判りやすく解説して、「トラブルシューティング」は症状別に、チェック項目があり、
それをひとつづつ確認していくと、トラブル箇所がわかり、直ってしまうという優れもののマニュアル本です。
下記をクリックするとアマゾンで今でも購入できます。
「ショベル ファーストエイド ブック」
ショベルのオーナーには必須アイテムですよ。3000円ですが、それ以上の値打ちがありますよ。
今では、かなり年期の入った本になってしまっています。
で、ちょっと話はそれますが、やっと整備の仕上がった1971FLH。
車検を通してナンバーを付けて試乗をしようと思ったら、ミッションからオイル漏れ
これで2度目だったので、シール(パッキン)の交換だけで直らないと判断し、ミッションを降ろして再度確認したら、ミッションのメインシャフトとギアとの間にあるブッシュ(金属で出来たシール)とのクリアランスが悪く、これが原因でミッションオイルが漏れてきていました。
まあ、鼓動館フルコースで整備していると、よくある話なんですが、
「フッ〜また同じ作業かえ」
とちょっと正直凹んでしまいます。
ミッションは再度バラバラに
これがメインシャフトとギアです。
メインシャフトを新品に交換し、ブッシュも100分のウンミリのクリアランスで整備し直す必要があります。
すみません!Uさん!こんな状態なんでもう少し時間ください。
でも、これを普通に修理したら・・・・(汗)費用はいくら掛かるんでしょうか?
これは10万円以上掛かってしまいますねえ!
でも鼓動館では納車整備には妥協なし、コストと時間は惜しみません。
逆にここまで、整備すると後で「アチャ〜(汗) えらいこっちゃ(汗)」
には中々ならないものです。(ちゃんとミッションオイルは交換してね!が条件です。)
あと、ショベルによくあるトラブルをご紹介します。
1.ワンウェークラッチの不良
これはEVOでもTCでも、たまにあるトラブルなんですが、セルを回しても空回りしてしまう現象です。
これが単体でのワンウェークラッチです。
ショベルの場合
費用はパーツ代金7500円
工賃8500円
EVOの場合はオイルタンクから大掛かりに全部外さないと交換出来ないのでトータル費用が5万ほど掛かってしまいます。
鼓動館では、セルの回らない時に様々なテストする際に使うんですが、プライマリーカバーをカットして使っております。
ここまで読んだ方は気付いたかも知れませんが、ショベルの場合、
セルモーター関連のトラブルが一番多いのも事実です。
逆にパン、ナックルはキックのみなので、そのトラブルが一切なく、比較的に一度、キッチリ整備してあげると機嫌よく走ってくれますよ。
当初はナックル、パン編も書こうと思ってましたが、本当にそんなにネタがありません。
私の1947FLのナックルも「エライこっちゃ!」ってのがないからなあ!
今までお売りしたパン、ナックルも同様です。
では、今からPart1及びpart2に判りやすく画像をアップしていきます。